小児矯正は永久歯が生え揃う前に行う矯正なので、永久歯の生え変わりの様子を見ながら治療を行うことが出来ます。そのため、通常の矯正よりも長い治療期間・観察期間が必要になることが多くなります。小児矯正で成長能力を利用した治療方法に床矯正というものがありますが、これは、顎を広げる歯列矯正のことです。目立たず、取り外しができる装置をつけることで、徐々に歯の土台である顎を広げ、将来的に歯並びが整う口腔内環境をつくります。
基本的に治療方法は大人の矯正と大差はありませんが、1期治療では歯が生え変わるタイミングや様子などを観察しつつスムーズに矯正が進められるように導きます。また、小児矯正で使用する装置は、多くが家庭で本人に装着してもらうタイプが多いため、家族の協力が必要です。さらに、矯正中は虫歯になりやすくなるので、ブラッシングなどケアがとても大切になってきます。ですが、小児矯正の場合1~2か月間隔で定期健診に行くため効率的に虫歯予防ができます。
Pediatric
矯正治療は長い期間を要します。当院では保護者の方の話だけでなく、お子様の話もよく聞いて本人のできることを確認しながら、装置を使用して治療を進めていきます。
お子様が嫌がる装置を無理に使用したりすることはせずに、矯正治療もしくは自分のお口に興味を持つよう心掛けながら治療をおこなっていきます。
不正咬合の原因として、成長期の習慣も大きな原因の一つなので、お子様にはそれに気付かせることが重要です。
その他、お子様の悪習慣に繋がっている可能性のある病気やアレルギーなどの症状も意識し、場合によっては他科の先生とも相談しながら治療していきます。